【プロが完全解説!】意外と知られていない外壁塗装単価の真実とは?

【プロが完全解説!】意外と知られていない外壁塗装単価の真実とは?

外壁塗装の単価は「㎡/平米」または、細かい部分を「m/メートル」で表記します。

よく見かける30坪で〇〇万円というのは、おおよその数字です。
実際は、1つ1つ設定された単価を合計した金額が塗装費用になります。

しかし、塗装単価といっても業者によって金額もバラバラ。多くの人はなにが適正価格なのかわからない状態です。

そこでこの記事では、下記の内容を塗装の専門家がわかりやすく完全解説していきます。

 

単価が決まる3つの要素

外壁塗装の単価一覧

塗装単価が高くなる要因

 

この記事を読めば、あなたの中の疑問が解決します。細かい数字は覚えなくても大丈夫です。それよりも、「なぜ単価が変わるのか」に注目してください。

 

目次

外壁塗装の単価が決まる3つの要素

 

外壁塗装の単価が決まる3つの要素

世の中の塗装単価がバラバラなのは、基本的な3つの要素が影響しています。

この要素こそが、数字だけでは判断できない各業者の特徴なのです。

 

1.塗料の価値

2.職人の技術

3.提供するサービス

 

上記の3つと工事金額のバランスがうまく取れていれば、文句のない適正価格といえるでしょう。

 

1.塗料の価値

 

ここでいう価値は、塗料1本の価格ではなく、その塗料を使えばどんな効果が得られるか、という部分になります。

よく「塗料の価格が高いんでしょ?」と聞かれることが多いのですが、そういうことではないです。
もちろん安くはありませんが、そうではなく、塗装することで得られる価値にお金を払っていると考えてください。

塗っているだけと思われがちですが、技術があってこそ塗料の性能が発揮されます。

 

2.職人の技術

 

適正単価は職人の技術で守られています。
しかし残念なことに、塗装業界では、下記のような業者が相場を壊しているのです。

 

手抜きする業者

腕の悪い業者

ぼったくり業者

 

会社の規模や、提供するサービス次第で変わるので一概には言えませんが、相場から大きく離れる金額は注意です。

 

3.提供するサービス

 

提供するサービスによっては、職人以外の人件費もかかります。
まずは下記をご覧ください。あなたはどの会社が安心できますか?

 

塗装工事のみを請負う小規模な会社

カラーコーディネーターが在籍する会社

現場監督が工事を管理してくれる塗装会社

 

すみません、正解があるわけじゃありません。どのサービスに価値を感じるかは人によって違いますよね。

中には、「カラーコーディネーターがいればおしゃれな家になるかな?」と思う人もいるはずです。そこは、あなたが安心できるサービスを選んでください。

伝えたかったのは、塗装以外でも単価が変わるという事実です。

 

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外壁塗装工事にかかる単価一覧

 

外壁塗装工事にかかる単価一覧

外壁塗装に必要な工事の単価を表にまとめました。

表の作成には、各メーカーが出している「設計価格」という塗料別の施工価格を参考にしています。

各メーカー【設計価格表】参考URLは、下記の通りです。
SK化研
日本ペイント
関西ペイント

基本的には下塗り1回、上塗り2回の施工単価です。

 

外壁塗装の単価

 

塗料 施工単価
ウレタン 1,350~2,000円/㎡
シリコン 1,900~2,600円/㎡
ラジカル 2,050~2,650円/㎡
フッ素 2,600~3,000円/㎡
下塗り(1回) 400~1,700円/㎡

外壁の上塗り2回分の単価です。下塗りによっても金額が大きく変わります。

基本的には外壁の状態に合わせて下塗りを選ぶので、傷みが少なければ費用を安く抑えられます。

 

屋根塗装の単価

 

塗料 施工単価
シリコン 1,800~2,200円/㎡
ラジカル 2,500~3,000円/㎡
フッ素 3,000~4,000円/㎡
遮熱 2,800~4,200円/㎡
下塗り(1回) 800~1,000円/㎡

外壁とは別の、屋根専用の塗料を使うのが一般的です。2回塗りの価格になっています。

屋根は、住宅の中でも特に過酷な環境になるので、できれば最低でもシリコンを選んでください。

下塗りによく使われるのは、サビ止め塗料か専用のプライマーです。
スレート系の屋根は、傷みがひどいと下塗りが2回になることが多く、その分費用が高くなります。

 

付帯部塗装の単価

 

内容 施工単価
破風板 900~1,200円/m
雨とい 700~1,000円/m
水切り 500~800円/m
天井(軒天) 800〜1,200円/m

上記は「m/メートル」で計算するのが一般的。足場が必要なので、外壁とセットで塗装されることが多いですね。

ただ、この中でも天井部分は、面積が広ければ平米単価で計算されることもあります。

 

塗装工事以外の単価

 

内容 施工単価
足場 700~900円/㎡
高圧洗浄 150~300円/㎡
シーリング 700~1,200円/m
養生 200円~/㎡
ゴミ処理費 20,000円〜/一式
補修工事 20,000円〜/一式

塗装以外の工事でも業者によって単価が違います。

中でも注意したいのがシーリング工事。「打ち替え」と「増打ち」では金額も施工方法も違います。

既存のシーリング撤去する打ち替えのほうが耐久性も高い分、単価も高いです。

どちらを選ぶかは、シーリングの状態で判断するのが一般的です。

 

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塗料の種類で外壁塗装の単価が変わる理由

 

塗料の種類で外壁塗装の単価が変わる理由

塗料は下記の通り、グレードが高くなれば性能も高くなります。

塗料 耐用年数 施工単価
ウレタン 6〜10年 1,350~2,000円/㎡
シリコン 8〜13年 1,900~2,600円/㎡
ラジカル 12〜15年 2,050~2,650円/㎡
フッ素 15〜20年 2,600~3,000円/㎡

※上塗りのみの価格です。

特別な理由がない限り、シリコン以上のグレードを推奨します。

 

塗装方法・工程が違う

 

基本的には同じ塗料を2回塗るのが上塗りですが、フッ素などは「中塗り専用塗料」を使わなくてはいけません。

工程は下記になります。

 

下塗り1回

中塗り1回(中塗り塗料)

上塗り1回(上塗り塗料)

 

一見そこまで気にならないかもしれませんが、違う種類の塗料を使う手間が増えます。

また、吹付けかローラーでも塗装する手間も変わりますが、業者が任意で選ぶものに関しては、塗装の単価は一緒です。

 

グレードが同じでも種類は様々

 

例えば同じシリコン塗料でも種類は様々です。

 

水性塗料

油性塗料

2液型塗料

 

主剤と硬化材を混ぜて使う2液型のほうが性能は高くなります。

同じメーカーからでも性能が違うシリコン塗料が出ていたりするので、単価も変わってくるんです。

 

塗料性能が高いと単価も上がる

 

塗料の性能といえば下記のようなことです。

 

汚れがつきにくい

燃えにくい

カビが生えにくい

熱を反射してくれる

劣化しにくい

 

塗料によって特徴が違うのですが、キレイに長持ちする塗料は性能が高いといえるでしょう。

性能が高い=全体の費用も上がるのですが、例えば「フッ素」なら、期待できる耐用年数が15年です。
コストパフォーマンスを考えれば、単純に高いとは言えませんよね。

塗料を選ぶときは、価格と性能のバランスをみて決めてください。

 

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外壁塗装の単価が高くなる”塗料以外”の5つ要因

 

外壁塗装の単価が高くなる”塗料以外”の5つ要因

ここからは、家の造りや立地条件の影響で単価が上がってしまう5つの要因を紹介します。

 

1.外壁材の違い

2.家の造りが複雑

3.使う塗料の種類が多い

4.隣の建物と距離が近い

5.外壁の劣化が激しい

 

1.外壁材の違い

 

家の外壁の種類によって施工単価が変わります。下記をご覧ください。

 

窯業系→シーラー

金属→錆止め

モルタル→フィラー

 

材質によって使う下塗りが変わるのです。もちろん絶対ではないのですが、それぞれ推奨されている塗料があり、素材の弱点を補う役割があります。

同じ面積でも外壁が変われば単価も変わります。

 

2.家の造りが複雑

 

同じ坪数でも、L型や凹型の家は、四角形の家に比べて価格が高くなります。

外壁塗装は、坪数ではなく外壁の面積で単価が決まるので、面が多いほど全体の価格も高くなるのです。

また、家の造りが複雑だと、それにつれて付帯部の数も増えるので、シンプルな造りの家よりも割高になってしまいます。

 

3.使う塗料の種類が多い

 

いろんな種類の塗料を使うと割高になります。例えば下記のような家は、通常よりも単価が上がるでしょう。

 

外壁の色分けをする

付帯部や屋根の色がバラバラ

木材や鉄部など種類が多い

 

構造で決まってしまうことも多いのですが、もし費用を抑えるのなら使う色を最小限にしたほうがいいですね。

例えば、屋根の色に合わせて破風板や雨といを一緒の色にするとか。そうすると、シンプルですが統一感が出て家全体の雰囲気がしまります。

塗装箇所が多い場合でも、なるべく3色ほどに収めるとバランスが取りやすいです。

 

4.隣の建物と距離が近い

 

とにかく狭い場所は作業が進みません。倍くらいの時間がかかってしまう場合は、単価を上げることが多いです。

面積に関係なく、体を通すのも大変になると、まともな作業ができないんですよね。

さすがに単価が倍になることはありませんが、1,2〜1,5倍にはなる可能性があると考えておきましょう。

 

5.外壁の劣化が激しい

 

外壁はキレイな状態のほうが安く塗装できます。傷みがひどくなると、部分的な補修ができなくなり、張替えが必要になってきます。

補修が多いと費用が高くなるだけではなく、期待できる耐用年数も短くなります。

できれば年数に関係なく、傷みが出てきたら専門家に見てもらってください。
傷みがひどすぎる場合は、塗装じゃ直せないので、全体の劣化具合を見て張替えも視野に入れておきましょう。

 

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【まとめ】外壁塗装の単価を知れば強い「武器」になる

 

単価の仕組みを知れば、業者を比較するときに役立ちます。

とはいえ、外壁塗装の適正価格を見極めるのは難しいですよね。ここで判断材料を増やすことができれば、騙されることはなくなるでしょう。

ただし、住宅によっても変わってくるので坪数では判断しないでください。

 

外壁材の違い

家の造りが複雑

使う塗料の種類が多い

隣の建物と距離が近い

外壁の劣化が激しい

 

工夫次第では単価を安く抑えられるので、塗装をする際には見直しておきましょう。

 

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記事の作成、監修・アドバイザー

 

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【神奈川エリア】株式会社 笠倉建設、代表取締役 水野 力

株式会社 笠倉建設

代表取締役 水野 力

住宅の各種リフォーム全般に関する情報を、総合建設業で培ってきた経験・ノウハウで、お客様のお悩み・知りたいことを的確にわかりやすく、プロだからこそわかる大事なポイントを解説します!

記事の作成

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編集部

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